ギブアンドテイクの理論

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「愛とは何か?」みたいな哲学的なことを言う人がいますが、その答えは既に出ています。
愛とは、ギブアンドテイクです。

なぜなら人は、自分の子孫繁栄に有利になることしかできないという利己的な生き物だからです。

ボランティア活動でさえ、天国へ行けると信じてやっていたり、自分の過去の犯罪などを帳消しにできると思ってやっていたりします。
そこでの出会いを期待してやっている人もいるでしょう。

ギブした量だけテイクを受け取れる

無償の愛など存在しないという話をすると、
「自分の子供への愛は無償の愛だ!」
などと反論してくる人がいますが、これもちょっと違います。

子供は将来、自分を養ったり、自分の直系の子孫を残してくれるという非常に大きなテイクをしてくれる存在だからこそ、莫大な愛情というギブができるワケです。
ずいぶん冷めていると思われるかもしれませんが、これは事実です。

恋愛も当然ながら、相手からそれ相応のテイクがなければ、ギブは絶対に成立しません。
一緒にいると楽しい、心地よい、などの相手からのテイクがあるからこそ、ギブしたいと思う気持ちが生まれるワケです。

ブスにギブしたいと思う人はいませんよね。
ブスとずっと一緒にいろなんて言われたら、それこそギブ(Give Up)です(笑)

本能的には、誰もが最高に魅力的な人と一緒になりたいと考えていますが、それが叶わない理由がここにあります。
人の魅力には差があって、誰もができるだけ多くのテイクをしてくれる相手を選ぼうとしているからです。

魅力が10の人は、10のギブを提供できますが、魅力が1の人と付き合っていたのでは、1のテイクしか受け取ることができません。
それでは恋愛のギブアンドテイクは成立しないのです。

恋愛の市場原理とは

この原理を分かりやすく説明してくれるのが「恋愛の市場原理」とよばれる理論です。

簡単にいうと、恋人選びには実際の物々交換の市場で起こることと、ほぼ同じことが起こるという理論です。
では、それぞれが1個の品物を持ち込んだと仮定して、実際に市場でどのようなことが起こるのかを順を追って見てみましょう。

物々交換市場のイメージ

①価値の高い物を持ち寄った者同士の間で、真っ先に交換が成立する。
②普通程度の物を持ち寄った者同士の間で、交換が成立する。
③価値の低い物を持ち寄った者同士の間で、交換が成立する。
④まったく価値のない物を持ち寄った者は、誰とも交換できない。

①の解説

①の価値の高い物を持ち寄った人のところには、市場が始まった途端に多くの人が殺到します。
それにより①の人は、自分の持っている物の価値の高さに気づきます。

ほぼ誰とでも交換ができる状態になるので、当然、交換を申し込んできた人の中から一番価値の高そうな物を持っている人と交換します。
つまり、お互いが相手の価値を認めた円満な取引になります。

一番最初にこの取引が成立する理由は、価値の高い物は、うかうかしていると他の人に取られてしまうのではないかという心理が働くためです。

②の解説

②の人達は、本当は①の人と交換をしたかったのですが、断られてしまったので、自分の持っている物があまり価値が高くない物だということに気付きます。
同時に、価値の高い物と交換するということが極めて困難であるということを実感します。

仕方なく、残っている人の中から交換に応じてくれそうな人、つまりそこまで価値が高くない物を持っている人を探し、交換をします。
つまり、お互いにちょっと妥協した取引になります。

③の解説

③の人達は、①と②の人達に立て続けに断られるので、自分の持っている物がかなり価値の低いものだということを悟ります。
なのでちょっとヘコみます。
この時点で、時間はかなり経過しています。

仕方なく、かなり妥協して交換してくれそうな人を探し、取引をします。
期待ハズレの取引ですが、誰とも取引ができないよりはマシなので「これでよかったんだ」的に自分を納得させます。

④の解説

④の人達は、あらゆる取引に断られ、最後まで残ってしまうことになります。
市場には自分と同じようにまったく価値のない物を持った人だけが残っていますが、まったく価値のない物と交換したところで何の意味もないので、結局何もできないまま帰ることになります。
そして、市場に再び足を運ぼうという気が失せてしまいます。

———ここまで———

どうです・・・?
上記は単純に物々交換の市場で起こることを順番に説明しただけですが、これとほぼ同じことが、恋愛の現場でも起きているということがお分かりいただけたでしょうか?

物々交換の市場というのは、誰が監視しているワケでもないのに、極めて公正な取引が行われます。
それは、「誰もがなるべく価値の高い物との交換を望んでいるからこそ、交換する物の価値が均衡してくる」という市場の法則が働いているからなのです。

実際の恋愛の場合

恋愛とはそもそもギブアンドテイクで、そこには市場と同じ原理が働いているということはわかりました。
つまり、カップルが成立するためには、お互いの魅力レベルが均衡している必要があるということです。

実際に恋人ができないと嘆いている人の多くは、自分の魅力を高く見積もりすぎているか、もしくは自分よりも遥かにレベルの高い人と付き合おう思っているかの、どちらかである場合が殆どです。

先ほどの市場を例にすると、価値の低い物を持っている③の人が、価値の高い物を持っている①の人と交換を成立させることは極めて困難です。
③の人は、同じく③の人でなければ交換はできません。

もし自分よりも価値の高い物との交換を望むのであれば、そこに何らかの付加価値をつけなければ無理です。
それが恋愛の場合は、誠意であったり、お金であったりするワケです。

ギブアンドテイクで愛は成立するワケですから、このバランスが崩れると、カップルは別れてしまうということがいえます。
「こんなに尽くしているのに浮気された」
「自分ばかりが大変な思いをしている」
「一緒にいても楽しいという気持ちがなくなった」
などです。

総合的な魅力が均衡していないと、カップルとしては続かないワケですから、片方の努力が足りなかったり、魅力を落とすような要素が片方にあった場合、その愛は終わりを迎えるということになります。

魅力レベルが均衡しているのは、何もカップルだけではありません。
同姓同士でもこの傾向はあります。
特に女性の場合は、自分と同じくらいの可愛さの子達とコミュニティを形成する傾向があります。
あまりにも可愛い女性と一緒にいると、自分が見劣りするからです。

市場と1つだけ違う点

物々交換市場と恋愛の市場で、1つだけ大きく違う点があります。
それは人の場合は、その時期によって、価値が大きく上がったり下がったりするという点です。

例えば女性であれば、20才前後の時期が最も価値があり、恋愛という市場での交渉を優位にすすめることができますが、30才の足音が聞こえてくると交渉は思うようにいかなくなり、40才を過ぎてしまうと交渉してくれる相手すらいなくなります。

従って、女性が30才で結婚しようと思えば、20才の頃に付き合っていた彼から数段レベルを落とさなければならないことは明白です。
しかし、現実にはそのことを分かっていない人が、あまりにも多いといえます。

この点において、男性は恵まれています。
男性の価値は、女性ほど急激に下がるものではありませんし、たとえ50才になったとしても、経済力や社会的地位などの資質を手に入れれば、その価値は再び一気に上がります。

しかも一般に、女性は自分よりも年上の男性を好む傾向があります。
「20代のOLが最もセクシーだと感じる男性の年齢は33歳」
というデータもあります。(ライオン調べ)
これは女性と比べれば10才以上も上です。
男性は女性に比べると、遥かにのんびりとした恋愛活動ができるのです。