緊張しない方法
緊張にも色々な種類があると思いますが、こと恋愛に関していえば、これ以上でもこれ以下でもないのではないでしょうか。どうでもいい人の前で緊張する人はいませんからね。

人は無意識のうちに、目の前の異性を値踏みしてしまうという習性を持っています。そして緊張というのは、その相手の魅力レベルに比例して増大するという特徴を持っています。なぜ比例するのかというと、その分、背伸びをしてしまうからです。つまり、この背伸びをするという行為が、自分の実力以上のものを出そうとする行為なワケで、つまり緊張の原因なワケです。その証拠に、自分よりも魅力レベルが低い異性だと判断した場合は緊張するということが殆どありません。そのような異性との繁殖行為を、遺伝子は歓迎しないからです。
医学書を紐解くと、緊張の直接の原因はアドレナリンの大量分泌によるものだと記してありますが、そのアドレナリンの分泌を促しているのが、PEA(なぜ、恋に落ちるのか?参照) というホルモンです。PEAは恋の媚薬ともよばれていて、これが分泌されると、アドレナリンをはじめ、ドーパミンなどの快感ホルモンも次々と分泌され、人は恋に落ちたと錯覚します。
そしてPEAが分泌されないと、人は恋に落ちないということも数々の権威ある実験により報告されています。しかし困ったことにこのPEAは、緊張している状態でないと、決して分泌してくれないのです。つまり、緊張せずに恋を始められる人間というのは、この世に存在していないということになります。そう考えると、緊張しない方法や、あがり症の克服法を考えるのは少し無意味なことのように思えてきませんか?
集中しているということ
おそらく改善すべきは、どうしても緊張してしまうという体質ではなく、それが良くないことだと思っている考え方のほうです。『アガると、本来の実力を出せない』という思い込みこそが実力にフタをしているのです。むしろ逆なのだということを今説明しましょう。
ヒトの遺伝子は、1万年前の狩猟採集時代から99%以上変わっていないということは何度も述べました。そしてその時代では緊張する時というのは、ほとんどが狩猟の時でした。そのため、手に汗をかくのも、木の棒などをつかみやすくするための適応ですし、心拍数が上がるのも、獲物をすぐに追えるように体が準備しているためです。脳はフル回転し、五感は研ぎ澄まされ、筋肉も引き締まるので、顔つきはりりしくなり、目や瞳孔さえも大きくなります。つまり、人は集中するために緊張しているといえるのです。
その証拠に、あなたが何気なく街を歩いている時に、ふと鏡に映った顔というのは、なんと気の抜けた顔でしょう。顔のしまりがなく、まるで自分ではないようです。でも、それが本来のあなたの顔なのです。ところが、今から合コンに行くという時は、なんとりりしい顔をしているでしょう。まるで、獲物に狙いを定めた鷹のようです。緊張することによって、集中力や顔つきなど様々な恩恵を受けているのに、それを解き放って合コンに行きたいという人はまさに、気の抜けた状態で女の子と話をしたいと言っているのと同じなのです。デメリットばかりに目を向けてはいけません。
それでも緊張したくないあなたへ
しかし、それでも緊張したくないと思っている方は多いでしょう。確かに、極度にあがってしまうと、血管が収縮するので、ストレスの原因にもなりますし、合コンなどでも女の子は、余裕のある立ち振る舞いを望んでいることも事実です。医学的には緊張を和らげる効果的な方法は、深呼吸することしかないらしいですが、確実に一気にこれを和らげる方法といえば、自分の底辺(見られたくない部分や恥ずかしい部分)を見せる以外にないと僕は思います。たとえばスピーチなどで、最初に大ミスしたりすればリラックスできるというあの原理です。
僕も緊張屋さんなので、合コンなどの時は登場してすぐに『今日、家からゴムつけてきたんだど、ヤレるかな?』と、わざと女の子にも聞こえる大声で言ったりします。すぐに友達に『なんでつけてくんだよ!』などとツッコまれて、失笑を買いますが『いや、初対面から生はマズイでしょ〜』などと、たたみかけます。男の最終目的はエッチで、それは女も分かっています。ですが、男は皆必死にそれを隠そうとします。その最も隠すべき部分をさらけ出してしまうという、いわゆる自虐的なブラックジョークです。
一見アホですが、実はこの言葉には『こちらに優位性がある』という意味が含まれています。つまり『オレの方がレベルが上だよ』ということをさりげなくアピールしているワケです。実力のある男ほど、自分を下げて見せられるということを、女はよく知っているからです。しかしこれはあくまで僕の場合で、言う人のキャラクターによっては引かれてしまう場合もあるとおもいます。ですが、わざと自分を落とす言動が最も緊張を和らげる効果的な方法であることは間違いありません。たとえば『気合い入れすぎて、洗顔フォームで歯を磨いた』などの冗談でもいいと思います。これなら誰でも言えると思います。つまりは、真面目ぶらないことです。 そもそも男が思っているほど、女は真面目な男を求めてはいません。
一番してはいけないのは『リラックスしよう』と自分に言い聞かせることです。なぜならそれは、テンパっている自分を認めている思考だからです。それならまだ『もっと、テンパろう』の方がマシです。これなら、まだ余裕があることになりますからね。自分をよりよく見せようと『緊張しない方法』を探すことは、あまり意味のないことだと僕は思います。なぜなら、自分の実力以上のものなど、出せるハズがないのですから。
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